最後の夏
大学四年の夏は、とても内容の濃い夏になった。
おそらく北海道で過ごす最後の夏でした。
来年から京都に行くことになりました。
今年の五月、インターンの帰りに、今度は就職試験で来られますようにという思いを残して神戸空港を去ったことを憶えている。そして三か月後にまさか、本当に願いが叶うとは思ってもいなかった。試験を受けている時も不安はあったけど自分がこの場にいることが信じられなくて。
自分の思いを伝えて、何とか試験を終えることができた。
そして無事、内定もいただくことができました。
来年から夢にまで見た京都です。
北海道はとてもきれいなところだと思う。食べ物はおいしいし物価は安い。冬は大変だけどそれなりに過ごしやすくて台風がくるときには温帯低気圧。多分住みやすい。
去年、恋人と付き合って高校の修学旅行ぶりに京都へ行ったとき、車から見た東寺が美しくて本当に本当に感動した。嵐山も清水寺も伏見稲荷大社もまるで有名な絵画を見ているみたいに、ため息が出そうで。
京都タワーも、きっと京都の人には何気ないものなのかもしれないけど私には京都に来た証のような大切な存在で、毎日見ても飽きないんじゃないかと思う。
北海道にはない風景をたくさんみて、私は京都にひどく憧れた。
いつか、この街を私の帰る街にしたいと思った。
恋人がいる街というのも京都が私にとって特別な理由の一つになってしまうけれどね。
その街に来年から住めるなんて、夢のようです。こんなに幸せでいいんだろうか。
もちろん大変なことも多いと思う。社会人になる(仮)わけだし。
でも、きちんと勉強して国家試験に受かって、私の目指す看護師に慣れるように頑張りたい。京都に来たことを後悔しないためにも。
あと四か月、頑張れそう。
もう一つ書きたいことがあったけどまた今度。